日本列島域における先史人類史の総合的復元方法の研究

科学研究費補助金(学術変革領域研究(A))および(基盤研究(B))(領域・研究代表者:山田康弘)のブログです

人骨の分析が進んでいます

保美貝塚から出土した盤状集積人骨の分析が行われています。すでにクリーニング・注記作業は終了し,部位同定・個体識別の段階まで作業は進んでいます。いろいろな部位がありますが,やはり頭蓋や四肢骨,骨盤などが目につきます。出土した場所がバラバラでも,元の一つの骨に接合できる事例も多いようです。人骨の出土地点はすべて記録をとってありますので,どの骨がどのように並べられており,またどのように接合したのかという点も,さらに整理が進めばあきらかとなるはずです。土壙内から出土した個体数は10体前後というところでしょうか。男性と女性の数には大きな偏りはなさそうですが,分析が進まないと何とも言えません。分析結果が待ち遠しいです。
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