人骨の分析が進んでいます
保美貝塚から出土した盤状集積人骨の分析が行われています。すでにクリーニング・注記作業は終了し,部位同定・個体識別の段階まで作業は進んでいます。いろいろな部位がありますが,やはり頭蓋や四肢骨,骨盤などが目につきます。出土した場所がバラバラでも,元の一つの骨に接合できる事例も多いようです。人骨の出土地点はすべて記録をとってありますので,どの骨がどのように並べられており,またどのように接合したのかという点も,さらに整理が進めばあきらかとなるはずです。土壙内から出土した個体数は10体前後というところでしょうか。男性と女性の数には大きな偏りはなさそうですが,分析が進まないと何とも言えません。分析結果が待ち遠しいです。