保美貝塚出土盤状集骨葬例の年代
私たちの発掘調査によって出土した盤状集骨葬例の炭素14年代測定値が報告されてきました。
それによると,盤状集骨葬例に含まれていた11体において年代測定が行われ,大体3000BP位の測定値になるようです。
また,これらの集骨に含まれていた人々は,長くとも240年以下の期間内に死亡した個体であり,数世代以内の比較的近接した人々のものと推定されることもわかってきました。
私は,今回の盤状集骨葬例は多数合葬・複葬例の一つとして理解していますが(詳しくは拙著『生と死の考古学』をご覧ください),どうやらその仮説とも整合しそうだなと考えてます。
写真は,保美貝塚の盤状集骨葬例の下面の事例です。この上に,人骨の集積と,もう一つ別の盤状集骨葬例がありました。詳しくは本ブログの過去の記事をご覧ください。