日本列島域における先史人類史の総合的復元方法の研究

科学研究費補助金(学術変革領域研究(A))および(基盤研究(B))(領域・研究代表者:山田康弘)のブログです

再度本共同研究の目的と参加メンバーです

 関東に戻ってきてはや一年半がたちました。長いこと放置していたら,本来のHPの方がアクセスできないようになってしまったようです。ご迷惑をおかけして大変申し訳ありませんでした。
 そこで,本共同研究の目的およびご参加いただいている先生方を再度ここに掲げておきたいと思います。


科学研究費補助金(基盤研究(B))
       「考古学と人類学のコラボレーションによる縄文社会の総合的研究」 


目的
 このプロジェクトは,考古学者と人類学者が共同して愛知県田原市に所在する保美貝塚の発掘調査を行ない,新規の出土資料と既存の資料をもとにして,その考古学的情報(埋葬位置・頭位方向・埋葬形態など墓制に関するもの,および出土石器・土器・骨角器や動植物遺存体などの分析結果)と人類学的情報(形質・遺伝子・歯冠計測・同位体分析など)を比較検討することによって新たな社会像を提示することを目的としています。また,この共同作業を通して考古学・人類学のコラボレーション・モデルを構築すること,さらには研究成果の学校教育への還元と協業モデルの構築を目的としています。


役割分担一覧
全体統括・・・山田康弘(国立歴史民俗博物館・准教授)
考古学版
  統括・・・設楽博己(東京大学・教授)
  墓制の分析・・・山田康弘設楽博
  土器の分析・・・設楽博
  石器・呪術具関係の分析・・・長田友也(南山大学・非常勤講師) 
  骨角器・装身具の分析・・・川添和暁(愛知県埋文センター)
  動物遺存体の分析・・・山崎 健(奈良文化財研究所・研究員)・樋泉岳二(早稲田大学・非常勤講師)
  遺跡立地・集落間構造の分析・・・増山禎之(田原市教育委員会
  年代測定・・・坂本 稔(国立歴史民俗博物館・准教授)
  植物遺存体の分析・・・佐々木由香((株)パレオラボ) 
  生業形態全般の考察・・・山本直人名古屋大学・教授)
人類学班
  統括・・・茂原信生京都大学・名誉教授)
  形質の検討・・・茂原信生近藤 修(東京大学・准教授)・水嶋崇一郎(聖マリアンナ医科大学助教
  妊娠痕からみた縄文人の人口動態の分析・・・五十嵐由里子(日本大学・講師)
  古病理からみた縄文人の生活様相の分析・・・谷畑美帆(明治大学・兼任講師)
  歯冠計測法による出土人骨間の血縁関係の分析・・・松村博文(札幌医科大学・准教授) 
  安定同位体比による縄文人の食性の分析・・・米田 穣(東京大学・教授)
  遺伝子による出土人骨間の血縁関係の分析・・・太田博樹(北里大学・准教授)
  Sr同位体比の検討によるヒトの移動に関する分析・・・日下宗一郎(地球研・特別研究員PD)

 以上の先生方とともに,本研究は推進されています。