日本列島域における先史人類史の総合的復元方法の研究

科学研究費補助金(学術変革領域研究(A))および(基盤研究(B))(領域・研究代表者:山田康弘)のブログです

第75回日本人類学会におけるシンポジウムの開催決定

科研費による研究活動の一環として、第75回日本人類学会におきまして、一般シンポジウム「骨考古学による縄文社会論の構築-伊川津・保美貝塚出土例を中心に-」を開催できることになりました。日時、発表者、タイトルは以下の通りです。

 

シンポジウム:骨考古学による縄文社会論の構築-伊川津・保美貝塚出土例を中心に-

シンポジウム概要:縄文時代の社会構造を検討するにあたっては、もはや考古学的な分析だけでなく、埋葬人骨から得ることのできる様々な情報を加味して学際的な研究を進めることが重要である。本シンポジウムでは、科研費基盤研究(A)「考古学・人類学・文化財科学の学際的研究による縄文社会論の再構築」の成果をもとに、愛知県田原市伊川貝塚・保美貝塚の事例を取り上げ、骨考古学的成果と今後の課題について議論を行う。

日時:2021年10月10日 9:00〜12:00

演題
S1 愛知県伊川貝塚・保美貝塚における墓域の様相:山田康弘
S2 保美貝塚の盤状集骨の年代学的検討と個体埋葬の関係:米田 穣他
S3 人骨の形質からみた保美貝塚盤状集積人骨:近藤 修・水嶋崇一郎他
S4 縄文時代の人骨に観察される骨膜炎について−保美貝塚出土例を中心として−:谷畑美帆
S5 縄文時代の人口構造:五十嵐由里子他
S6 全ゲノム解析からみた伊川貝塚土人骨:太田博樹・覚張隆史
S7 母子合葬例と想定される合葬人骨のmtDNA分析結果:和久大介・太田博樹
S8 保美・伊川貝塚より出土した古人骨のストロンチウム同位体分析:日下宗一郎・斎藤努
S9 骨考古学と縄文社会研究:山田康弘

https://www.kuba.co.jp/anthropology75/symposium.html