日本列島域における先史人類史の総合的復元方法の研究

科学研究費補助金(学術変革領域研究(A))および(基盤研究(B))(領域・研究代表者:山田康弘)のブログです

縄文時代文化研究会第2回研究集会『縄文時代葬墓制研究の現段階』

12月7・8日,東京都世田谷区の日本大学文理学部において縄文時代文化研究会第2回研究集会『縄文時代葬墓制研究の現段階』が開催されました。 これは日本各地における墓のあり方と,遺体の取り扱い方や葬法およびそこからうかがうことのできる社会を全国的な…

第73回日本人類学会大会

第73回日本人類学会大会が10月12−14日の日程で,佐賀大学本庄キャンパスにて行われました。 今回は台風の影響を受け,発表がキャンセルされた演題もありましたが,なんとか無事に終了したようです。 本科研に関する発表としては以下のものがありました。 A−…

伊川津貝塚2010年度出土人骨のサンプリング

9月11日に,愛知県田原市伊川津貝塚2010年度出土人骨のサンプリングを行いました。 伊川津貝塚2010年度出土人骨は,東大の太田博樹先生を中心とするチームが日本で初めて縄文時代の核ゲノムを解析し,その結果を利用した研究が米科学雑誌のScienceに掲載され…

『クロワッサン』8/25・9/10号

マガジンハウス社から発行されている雑誌『クロワッサン』の8/25号と9/10号と2号続けて,「お茶の時間」のコーナーにて「縄文という時代」と題して研究代表者の山田が対談を行っています。 8/25号は『縄文ZINE』編集長の望月昭秀さん,9/10号は「土偶女子」…

十日町市記念講演会

8月31日に,新潟県十日町市におきまして,研究代表者の山田康弘が笹山遺跡出土品国宝指定二十周年,博物館開館・友の会設立四十周年の記念講演を行いました。 縄文時代研究で大きく変わった時間的枠組み,高度に発達した植物管理技術,Bio-Archaeologyの研究…

茅野市縄文講演会

8月24日に長野県茅野市の茅野市民館アトリエにおいて,第24回縄文講演会が開催され,研究代表者の山田が「縄文時代の生活と社会」と題する講演を行いました。 縄文文化研究の中心地の一つである茅野市で講演を行うなど畏れ多いことですが,本科研の中心であ…

子供たちに考古学の観点から「いのち」についてお話してきました

8月14日に東京国際フォーラムにて開催されたキッズジャンボリー・ワンダーキャンパスにて,研究代表者の山田が「縄文時代の死生観」について,子供たちに話をしてきました。 終了後,子供たちから「考古学者になるにはどうしたらいいのですか?」というう…

蝦島・彦崎貝塚出土人骨の炭素・窒素同位体分析・年代測定用サンプリングを行いました

8月15日に筑波にある国立科学博物館筑波研究施設を訪れ,岩手県蝦島(貝鳥)貝塚と岡山県彦崎貝塚出土人骨から,炭素・窒素同位体分析および年代測定用のサンプリングをさせていただきました。東大の米田先生に同行していただき,サンプリングをしていた…

Yahoo!ブログからHatenaブログへ移行しました。

9月1日でYahoo!のブログが利用できなくなるのに伴い,Hatenaブログの方へ移行しました。 今後ブログの充実を図っていきたいと思いますので,よろしくお願いいたします。

NHK Nらじ

5月29日,研究代表者の山田がNHK第一放送Nらじに出演し,縄文時代研究の意義についてお話してきました。詳しくは下記URLまでどうぞ https://www4.nhk.or.jp/nradi/24/

BayFMフリントストーンに出演しました。

5月18日に代表研究者の山田が,BayFM「フリントストーン」に出演し,縄文時代研究についてお話させていただきました。国立歴史民俗博物館第一展示室のリニューアルとともに,本研究の意義についても語ってきました。詳しくは下記URLまでどうぞ。 https://…

NHKカルチャーラジオ歴史再発見

研究代表者の山田が,NHKカルチャーラジオ歴史再発見にて,「縄文時代研究の最先端を探る」と題して全13回にわたってお話することになりました。 4月2日より,毎週火曜日午後8時30分からの30分番組です。 もちろん科研費の成果もお話いたします。 …

「アフリカ発掘 奇石の森に挑む」

研究代表者の山田が,以下の通りTV出演しました。 「アフリカ発掘 奇石の森に挑む」NHK-4Kの特集番組(フランス他との国際共同制作番組) 平成31年3月9日(土)18:00一18:59※再放送あり、インターネット配信あり https://www4.nhk.or.jp/P5613/x/2019-03-09/44/1…

放送大学クロス討論 再放送予定

研究代表者の山田が,放送大学のクロス討論に出演しました。第一回目の放送はどうやら好評だったようで,安心しました。 再放送は以下の通りです。 前編後編それぞれ45分の番組で,いずれもBS231です。 前編 2月3日20:15〜,および2月17日6:00〜 後編 2…

国際シンポジウム Jomon Transitision

この度,サイモン・ケイナー先生(セインズベリー日本芸術研究所)・リリアナ・ヤニク先生(ケンブリッジ大学),高橋龍三郎先生(早稲田大学)の企画によるJomon Transitionという国際シンポジウムがイギリス・ケンブリッジ大学において開催され,研究代表…

放送大学クロス討論

研究代表者の山田が,放送大学のクロス討論に出演しました。 縄文時代について語ったあと,他分野の方々を交えて,考古学×哲学×アートという分野で議論を行っています。 前編の放送が1月7日21:00からBS231で,後編が1月14日の同じ時間だそうです。 科研の研…

2018年12月9日研究会議

12月9日(日)に東京大学総合研究博物館にて科研費・歴博共同研究合同研究会を行いました。発表タイトルは以下の通りです。 ・山田康弘:これまでの埋葬小群に対する理解と年代測定による再検討 ・日下宗一郎:津雲・吉胡貝塚出土人骨の放射性炭素年代と食性…

2018アントロポスSEKIシンポジウム

12月16日にSGH事業に選定された岐阜県立関高校にて開催される「2018アントロポスSEKIシンポジウム」に,研究代表者の山田が参加することになりました。要項は以下の通りです。これも本科研費による研究成果の教育現場への還元の一環です。

2018年11月23日研究会議

11月23日に東京大学理学部2号館において,研究分担者による研究会を行いました。 当日の研究発表の内容は以下の通りです。 1)山田康弘:考古学・人類学・文化財科学の学際的研究による縄文社会論の再構築 2)太田博樹:伊川津・縄文人ゲノムから見た…

日本人類学会

10月19日に行われました第72回日本人類学会において,本科研の成果として以下の発表が行われました。 日下宗一郎「ストロンチウム同位体分析による移入者検出の展開」 山田康弘「人骨の年代測定による葬法および墓域構造の再検討」 日下宗一郎「津雲貝…

DNA分析用資料の取り上げ・取り扱い方法

北里大学の太田先生,金沢大学佐藤先生・覚張先生から,発掘調査時に出土した人骨等をDNA分析に掛ける際に注意すべき点,取り上げ方,取り上げ後の取り扱い方法についての一連の手順についてご教示いただきました。以下にその内容を転載しておきますので,お…

HPのタイトル変更および更新内容についてのお知らせ

この度,申請しておりました科学研究費補助金・基盤研究(A)「考古学・人類学・文化財科学の学際的研究による縄文社会論の再構築」が採択を受け,さらなる研究を行うことができるようになりました。 これに伴い従来より開設しておりましたHPのタイトルを一部…

科研費研究成果報告(簡易・WEB版)

科学研究費補助金(基盤研究(B)) 「愛知県保美貝塚出土資料に基づく考古学と人類学のコラボレーションモデルの構築と展開」報告(暫定簡易版) 研究代表者:山田康弘 研究分担者:設楽博己・茂原信生・山崎 健・山本直人・太田博樹・米田 穣・五十嵐由里…

日本考古学協会発表における研究発表

5月27日から29日の三日間にわたって,第82回日本考古学協会総会が東京学芸大学にて開催されます。 私たちの研究チームも「東海地方縄文時代晩期における抜歯習俗の再検討」というタイトルで,稲荷山貝塚出土人骨の年代測定結果に基づく発表を行います。 この…

盤状集骨葬例の分析が進んでいます

科研費の最終年度を迎えて,保美貝塚の整理作業の結果が次々とあがってきています。 たとえば,現場における検討および実測図をもとにした再検討の結果,盤状集骨葬例は,今回保美貝塚にて私たちが検出した多数合葬例の中に,なんと10例ほどが組み込まれてい…

拙著『つくられた縄文時代』についてあれこれ

11月27日に新潮社から『つくられた縄文時代 日本文化の源像を探る』という書籍を刊行することができました。刺激的なタイトルと,何じゃこりゃという帯のためか,そこそこ売れ行きは良いようです。 心配なのは,こういったタイトル等がつくと,いわゆる「暴…

第99回歴博フォーラムは無事に終了いたしました。

第99回歴博フォーラム『縄文時代・文化・社会をどのように捉えるのか?』は,満員御礼の中,無事に終了することができました。皆様のご協力にあつくお礼申し上げます。 今回のテーマがテーマでしたので,「着地点をどこに求めるのか?」「今回のフォーラムで…

第99回歴博フォーラム予定人数に達しました。

12月6日に予定しております第99回歴博フォーラム「縄文時代・文化・社会をどのように捉えるか?」は,お陰様をもちまして,予想外に早く定員に達し締め切りとさせていただきました。 なお,当日の内容は,後日歴博フォーラム本として刊行される予定です…

第99回歴博フォーラム開催のお知らせ

本年12月6日(日)に明治大学リバティタワー1031教室におきまして,第99回歴博フォーラム『縄文時代・文化・社会をどのように捉えるか?』を開催いたします。 定員は240名で,事前申し込み制となっています。すでに70名を超える方が申し込みをされていらっし…

第69回日本人類学会における研究発表

本年10月9日~12日にかけて,東京の産業技術総合研究所において,第69回日本人類学会大会が開かれます。 今回の人類学会では,本科研費に関する研究として以下の3本が発表される予定です。 A-5 渥美半島における縄文時代人骨の古代DNA分析 ○覚張隆史(北里…